どのように選ぶべきか
簿記2級の勉強で、まずどんな人でも必要になるものといえば「テキスト」です。
しかしそれだけでもいけません。「過去の試験の問題集(過去問)」もとても大事ですね。
資格の試験はどれもだいたいそうですが、簿記2級試験でも過去問をよく研究して、試験問題のくせや特徴を知り抜いておくことが要求されます。
それに簿記の場合、仕訳のような一種の実技問題があることも無視できません。これを攻略したいなら、問題をよく解く練習を積まないといけません。
手を動かして問題演習をするという意味では予想問題集も役に立つのですが、まずはよくできた過去問教材を確保して、やりまくる必要があります。
ただし、テキストと同じで人によって相性があります。過去問を選ぶ際も、世評を鵜呑みにするのではなく、自身でしっかりチェックしたほうが後悔しないはずです。
それでは、「合格必勝」に向けてがんばりやすくなるような過去問題集の特徴をテキストに引き続きまとめておきましょうか。
難易度が明記されていること
これは特に勉強開始のころは大切ですね。いきなり難易度が高い問題を解こうとしても無理があります。
解く時間の目安が書いてあること
簿記2級試験では、時間にまったく余裕はありません。うかうかしていると最後まで問題を解かずに終わってしまいます。
どれくらいの時間で解くことが模範なのか、書いてあるほうが親切でしょう……もちろん、勉強開始直後はその時間でできなくてもOKです。
追って、解く時間がかからなくなればそれでかまいません。
解説が親切であること
ただ正答が書いてあるだけで、解説がついていないような過去問では、困りますね。もっともそれはどんな試験のための問題集でもいえることです。
簿記2級の場合は、解説の中に「模範的な答えにたどりつけるようになるための的確なアドバイス」が盛り込まれていることが望ましいです。
まとめ
簿記の場合、正解と認めてもらえるような答案を書けるようになるには独特の習練が必要です。
その過程では、いろいろなケアレスミスも犯しがちです。そこで解説には、ミスを防止できるようになるためのコツが書いてあることが期待されるのです。