簿記2級を、独学でマスターしようとするのは正直、かなりスタミナを浪費する作業ですし、かなり神経をすり減らす作業です。
独学で成功する確率は高いか低いか? 全体から見るならたいして高いものではありません。
しかし独学で合格できるという考え方がわりと支持されています。これはどう判断したらいいでしょうか?
なぜ独学が危険なのか
簿記2級試験は、無数にある資格試験の中では、難易度が高いほうだとはいえません。
そのことも、独学によるチャレンジがじゅうぶんに可能だという噂につながっているふしもあります。
また、独学で成功した少数の人たちの体験談が、拡大されて流布される傾向もありますね。
しかし簿記2級に独学で失敗している人たちは、成功者の何倍も、下手をすると10倍以上も発生している可能性があります。
合格率のページで説明していますが、不合格になる人は少数ではありません。
独学ではなく、通学したのに失敗した人たちもザラにいます。独学で失敗した人たちは、あまり話題にならないだけで本当に多いことは、誤解せずにしっかりと理解したいところです。
独学のメリット・デメリット
独学にはもちろんメリットがあります。費用は抑えられますし、いちいち学校に通う必要もありません。時間や場所は好きなように決められます。
しかしその自由度がデメリットでもあります。好きな時間にできるとなると、勉強が遅れがちになりますし、教材を選んだり、わからない部分を調べたりするだけでも時間を無駄に使いがちです。
簿記3級に独学で合格した人でも、2級となると勉強が予定通りに進まなくて挫折してしまうことがよくあるほどです。
独学は、かなりリスクの高いチャレンジであって、結果としてお金と時間を予定の何倍も無駄にしてしまう可能性が高いこと(独学で何とか受かった人の例をよく聞くと、1回以上不合格になっているという話もよく見つかります。
「結果として、他の方法での合格者の3倍くらいの期間がかかった」というパターンも珍しくないほどです)は、よく知っておいたほうがいいでしょう。